2010年1月27日

北大と帯畜大が獣医学共同教育課程の実施準備に着手 -国内初の大学連名による学士(獣医学)の授与-

日本獣医寄生虫学会の皆様
 平成22年1月25日(月)北海道大学において、北海道大学と帯広畜産大学による獣医学共同教育課程の実施に向けた確認書が取り交わされ、プレスリリー スされました。
 会員の皆様へのご周知のため、お知らせ申し上げます。
  日本獣医寄生虫学会
  教育委員会 片倉 賢

 以下、北海道大学のHP http://www.hokudai.ac.jp/shinchaku.php?did=513 からの抜粋です。
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北大と帯畜大が獣医学共同教育課程の実施準備に着手
-国内初の大学連名による学士(獣医学)の授与-
 北海道大学と帯広畜産大学は、獣医学教育・獣医師に求められている社会的要請に対応した国際水準の教育を実践するため、 両大学共通の教育カリキュラムを編成し、卒業者には両大学長の連名による学位を授与する「獣医学共同教育課程」 の実施構想をとりまとめました。今後、平成24年4月の開始に向けて、具体の準備を進めていきます。
 1月25日(月)北海道大学において、同課程の実施に向けた確認書を取り交わし、共同記者会見を開催しました。
記者会見出席者:
 北海道大学
  総長 佐伯 浩、 理事・副学長 林 忠行、 獣医学部長 伊藤 茂男
 帯広畜産大学
  学長 長澤 秀行、 副学長 牧野 壮一、 畜産衛生学研究部門教授 倉園 久生

経緯:
 近年の食の安全に対する関心の高まり、飼育動物の疫病多様化、国境を越えた動物由来感染症への対応や農林水産物・ 食品の輸出入の拡大など防疫需要の増大に対応しうる国際性を備えた人材の養成は、獣医学教育の課題となっています。 獣医学教育を巡る世界の動向(国際獣疫事務局(OIE)の提言等)は、特にヒト及び動物の感染症制御、公衆衛生の充実、 動物の適正管理と福祉、食の安全安定供給を重視しており、世界共通の獣医学教育の確立が提起されています。
 このため、北海道大学と帯広畜産大学は、それぞれ有する優位な教育資源を結集して、 これまで一大学だけでは成しえなかった国際水準の獣医学教育課程を編成することについて検討をかさね、このたび、 「獣医学共同教育課程」の実施構想をとりまとめました。今後、平成24年4月の開始に向けて、 本構想に基づき具体の準備を進めていきます。
 教育課程の共同実施制度は、平成21年3月に施行された「大学設置基準等の一部を改正する省令」 (平成20年文部科学省令第35号)により、複数の大学が相互に教育研究資源を有効に活用する「共同教育課程」 の編成を可能とされたものです。大学院ではすでに実施されている例がありますが、共同で学士の学位を授与する取組としては、 先駆的なものです。
 なお、両大学は、平成22年度から平成27年度までの第二期中期目標・中期計画の案を文部科学大臣に提出するにあたり、 「獣医学教育を充実させるため共同教育課程を実施する」ことを掲げています。
共同教育課程の内容:
 この課程は、両大学が提供する共通の講義・演習・実習の科目を履修させ、 共通の人材育成目標のもとで国際的に通用する獣医師の養成を行い、卒業者には両大学長の連名による学位を授与するものです。 学生と教員は、必要に応じて両大学のキャンパスを往来し、また、インターネットによるテレビ講義・演習により授業が行われます。 学生の入学定員は、北海道大学獣医学部獣医学科40人と帯広畜産大学畜産学部獣医学課程は40人で、 入学試験はそれぞれの大学で実施することを計画しています。
共同教育課程の実施:
 平成24年4月の開始を予定しています。(学生募集は、平成23年度内)
(2010/01/27)