2012年3月29日

平成24年度第1回日本獣医寄生虫学会評議員会・総会議事録


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 日時:平成24年3月29日(木)11:30~12:30
 場所:大宮ソニックシティ 第5会場


報告事項:

1.庶務関係について(庶務担当理事 辻)

 1)平成23年度(2011年1月1日~12月31日)会計収支・決算報告があった。磯部会計監査から監査について報告があり、審議の結果議決された(資料1)
 2)2011年内会員動向と会費納入状 況について報告と説明があった。(資料2)

2.日本獣医学会関連事項

 1) 日本獣医学会理事会報告(今井・片倉)
  今井理事より日本獣医学会理事会議事 内容の説明があった。①事業計画:平成24年度事業計画案(第153回大宮、第154回岩手)が決定した。第155回東大、第156回は岐阜大に決 定。平成27年度からは年一回の開催。開催地・事業内容等は未定。②獣医学会賞/越智賞/名誉会員推薦の報告 ③収支・決算報告 ④理事の改選結果報告  ⑤編集委員会の報告 ⑥渉外・広報委員会より獣医師会とのコラボレーション報告 ⑦用語監修委員会報告 ⑧分科会会計報告 ⑨学生サミットへの参加の呼び かけが行われた。
 2) 日本獣医学会分科会長報告(松本)
  ①「分科会費」、「企画支援費」につ いて説明があった。②分科会申請している団体があることが報告された。野生動物医学会は一次会員が50人程度だが、日本獣医学会として一次会員の人数を現 在の100人から50人に変更する案が出ている点などを考慮すると、日本獣医寄生虫学会に籍を置く一次会員の流出もあり得るため動向について警戒しておく ことが必要であると呼びかけられた。③平成27年度まで現財務体制が維持されることから、集会企画委員と渉外・広報担当理事を連動させておくことの必要性 について説明があった。
 3) 日本獣医学会集会企画委員報告(中井・河津)
  今後の学会開催地について報告があっ た。平成25年春の東大で行われる予定の日本中医学会は会期が3月28~30日であり、日本寄生虫学会 30、31日と重なることが報告された。
 4) 日本獣医学雑誌編集委員報告(中井・板垣)
  論文投稿数約600件・掲載数約 300件(採択率55%)についての報告があった。国別には、日本の採択率は75%前後、アジア諸国が低く20~40%程度。寄生虫分野の投稿数が減少し ており、野生動物分野の新設の話もあり、今後益々投稿数の減少が懸念されるため、さらなる投稿の要請があった。
 5) 日本獣医学会用語委員会報告(今井)
  ①平成24年4月1日に、疾患用語改 訂版が公開される。②各理事にむけ、寄生虫病関連の疾患名用語のチェックと意見については引き続き挙げるよう要請があった。③用語委員会として、今後は集 会などでの新用語使用の啓蒙活動を行っていくことが決定した。
 6)日本獣医学会賞受賞について(松 本)
  独立行政法人農業・食品産業技術総合 研究機構動物衛生研究所 細菌・寄生虫研究領域 主任研究員 辻尚利先生の受賞について報告があった。

3.編集関係について(編集担当理事 板垣)

 1)H23年度春の日本獣医学会中止のため、例年2回発刊のところを1・2号合併号という様式として、10巻1号の刊行を予定しており、3月末までには 手元に届くとの報告があった。初の原著が掲載されたことが報告された。

4.渉外・広報関係について(渉外・広報担当理事 中井・河津)

 1)第154回日本獣医学会学術集会(岩手大学)は、9月14~16日に決定した
 2)第155回日本獣医学会学術集会 (東京大学)は、平成25年3月28~30日に決定した。
  第156回日本獣医学会学術集会は、 岐阜大学に決定した。日付は未定。
 3)第3回獣医寄生虫奨励賞の募集結果 について報告があり、選考経緯の簡単な説明の後、東京大学のゴン・ハイヤンさんに決定したこと、副賞の内容は審査委員会で合議の結果副賞金算定基準の申し 合わせに基づき決定した金額となったことが報告された。算定基準や方法等が記載された上記申し合わせについてはHPに掲載するよう申し送られた。
 4)獣医寄生虫学会ホームページ (HP)およびメーリングリスト(ML)の運用について説明があった。加入率が低いため一般会員や学生会員への積極的な加入の呼びかけをするよう要請があった。
 5)HP/ML用無料サーバー移行の経 緯と説明があった。

5.教育問題について(教育委員会担当理事 片倉・野上)

  片倉理事より寄生虫学・寄生虫病学モデルカリキュラムについて報告があった。
  1)モデルカリキュラムver.1に ついて日本獣医寄生虫学会教育委員会で再検討したものについて、ver.2として更新することが報告された。
  2)e-learningについて、 23科目中14科目が公開されており、寄生虫学も近日公開されることが報告された。寄生虫の内容は、片倉先生の講義内容が中心であり、HPアップのために 必要な著作権の許諾を取る必要がありその点がクリアされ次第公開される。
  3)共用試験実施に関し、平成28年 の共用試験本格運用開始に向けての工程表および組織体制について報告があった。共用試験用問題作成に関し、日本獣医寄生虫学会会員への問題作成依頼への協力が要請された。

6.コアカリ準拠教科書作成ワーキンググループ設立の承認について(松本理事長)
  松本理事長より日本獣医寄生虫学会教 育委員会内分に上記ワーキンググループを設立したことについて報告があった。グループメンバーや議論内容などは次期理事会に議論をゆだねることも併せて報告された。

審議事項:

1.平成24年度予算案、事業計画につい て辻庶務担当理事より説明があり、審議・承認された。

2.日本獣医寄生虫学会常任理事(平成24~26年度)選挙結果について辻務担当理事より以下の報告があった。平成24年2月6日開票、投票用紙発送件数 は178通、投票数(回収数)は70通(投票率40%)、立会人(独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構動物衛生研究所:三好猛晴)。選挙結果(得 票数):河津信一郎(51)、板垣匡(51)、野上貞雄(40)、五十嵐郁男(37)、堀井洋一郎(35)、猪熊壽(30)、野中成晃(27)、浅川光彦 (24)、佐藤宏(20)、福本真一郎(19)。次点:磯部尚(18)、松本安喜(18)、横山直明(18)。ただし、上位2位の 野上先生の一身上の都合による「理事候補辞退」の取り扱いについて、理事会の審議の結果承認したこと、およびこれに伴い、次点三名中最年長であった磯辺尚 先生(動物衛生研究所)の繰り上げ当選を承認し、以下の新理事候補者10名を選出したことが報告され、審議の結果承認された。
  理事候補者:河津信一郎、板垣匡、五 十嵐郁男、堀井洋一郎、猪熊壽、野中成晃、浅川光彦、佐藤宏、福本真一郎、磯部尚。

(次期役員について)
  新理事による協議の結果、以下の役員 案が提出され、審議・承認された。

   常任理事:浅川光彦(酪農学園大学)、五十嵐郁男(帯広畜産大学)、磯部尚(動物衛生研究所)、板垣匡(岩手大学)、
     猪熊壽(帯広畜産大学)、河津信一郎(帯広畜産大学)、佐藤宏(山口大学)、野中成晃(宮崎大学)、堀井洋一郎(宮崎大学)、
     福本真一郎(酪農学園大学)
   指名理事:辻尚利(動物衛生研究 所)
   理事長:板垣匡
   副理事長:五十嵐郁男
   庶務担当理事:河津信一郎
    庶務委員:未定
   会計監事:松本安喜(東京大学)、 横山直明(帯広畜産大学)(平成25年度まで、任期2年)
   教育委員会
    委員長:堀井洋一郎
    副委員長:野中成晃
    教育委員:未定
   渉外・広報委員会
    委員長:磯部 尚(渉外・広報担 当理事、獣医学会集会企画委員兼任)
    副委員長:辻 尚利(渉外・広報 担当理事、獣医学会集会企画委員兼任)
    渉外・広報委員:未定
   編集委員会
    委員長:佐藤 宏
    編集委員:未定

  板垣新理事長より挨拶があった。

3.理事会から名誉会員についての内規の 説明があり、麻布大学・内田明彦先生と鹿児島大学・藤崎幸蔵先生両名を名誉会員として理事会として推薦することが報告された。総会にて審議承認された。

その他:

1.加藤健太郎先生より、日本獣医学会の 所属研究部会を病態にしなければいけない理由についての説明が求められ、松本理事長より説明があった。
2.松本理事長より手短に平成21~23 年度事業総括があり、各会員への協力に対するお礼が述べられた。