2012年6月17日

獣医学CBT問題入力(設問登録)について(補足説明とお願い)


 獣医寄生虫学会員CBT入力者 各位

 この度vetCBT問題内容検討部会の寄生虫病学科目責任者に任命された北海道大学の片倉です。
 獣医学共用試験(vetCBT)につきましては、各大学において説明がなされているかと思いますが、ご不明な点も多いかと存じますので、本メーリングリ ストを用いて補足説明をさせていただきます。

 共用試験の概要については http://vet_cat.umin.jp/ をご覧頂きたいのですが、獣医学共用試験は次のように定義されています。
 1)獣医学生が基本的な獣医学知識を習得し、参加型臨床実習を開始して良いレベルに到達していることを保証するための試験です。
 2)客観的な評価とするために、全国の獣医系大学が共通で利用するシステムです。共に用いることから共用試験と呼ばれます。
 3)この試験は修学段階の学生の知識を問うことから、出題の範囲、レベル、方式などは農水省獣医師国家試験のそれらとは異なります。
 4)試験問題は、参加大学の教員が分担して作成することとしています。

 2012年6月4日にCBT設問登録システムからCBT入力者各位のメールアドレスにログインIDとパスワードが送られています。
 これを用いて ログイン画面 http://111.171.198.239/cbt/ に入り、そこから問題を入力していただくことになっておりますが、作業をはじめるにあたっては上記サイトにあります「共用試験に関する基本的な考え方」 「題の機密性に関する考え方」「問題作成マニュアル」「問題入力例」をお読み下さい。

ポイント
 1)出題範囲は「獣医学教育モデル・コア・カリキュラム平成24年版」に示されている講義科目の各到達目標に準拠して出題して下さい。ただし、到達目標 番号の前に△印が付された項目は出題対象外となっています。
 2)出題レベルは獣医学生として備えておくべき最低限必要な専門的知識、および臨床実習に参加する前に備えておくべき最低限必要な知識を問います。原則 として、通常の授業を理解している学生が特別な準備を要することなく解ける問題とし、専門領域の内容を詳しく問うような問題は出題しないで下さい。
 3)試験の形式は五肢択一の客観試験です。一問に多くの事項を盛り込まず、1分以内で解答出来る単純な内容とするように心がけてください(作成マニュア ルを参照してください)。
 4)一人10 題以上をお願いしています。 一般目標は 5 つ以上で、1 到達目標につき1題のみとしてください。上限はありませんので、可能な限り多く入力してください(寄生虫病学の到達目標数は60です)。
 5)登録分野・科目のサイトにログインしますと左欄に到達目標ごとの(全大学による全体の)設問登録数がリアルタイムで掲載されています。その数を参考 にして、到達目標それぞれにまんべんなく問題作成がなされるようにご配慮下さい。
 6)CBT問題が登録されたのち、8月から9月にかけて各問題の精選作業がvetCBT問題内容検討部会、vetCBT小委員会において実施されます。 到達目標に合致しているか、選択肢は適当かなど問題の評価・修正・採択可否・重複のチェックが3ステップで行われます。したがいまして、これらの精選作業 がスムーズにいくように、出題範囲と出題レベルを再度ご確認のうえ問題作成・登録をお願いいたします。
 7)問題作成にあたっては、キーワードも掲載されている獣医寄生虫学・寄生虫病学モデル・カリキュラムVer_1(後日、更新予定)を、適宜ご活用下さ い。

 2012年6月26日(火)15時 設問登録の締め切りとなっておりますので、ご協力のほど何卒よろしくお願い申し上げます。

  vetCBT小委員会
  vetCBT問題内容検討部会
  病態部門責任者 
  寄生虫病学科目責任者
  片倉 賢
(2012/06/17)