2023年9月6日

2022-2023年度 第2回日本獣医寄生虫学会理事会 議事録

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日時:2023年3月29日(水)15:30〜17:35
場所:金沢歌劇座2階 第7会議室
出席:河津(議長)、浅川、加藤、西川、野中(オンライン)、松本、吉田、増田(庶務委員)
欠席:佐藤(宏)、佐藤(雪)、横山


確認事項:
1.2022-2023年度 第1回理事会議事録の確認をおこなった。異議はなかった。
2.2022-2023年度 総会・評議員会議事録の確認をおこなった。異議はなかった。

報告・連絡事項:
1.2022年8月1日~2023年3月までの会員動向と会費納入状況について庶務担当理事(松本)から報告および説明があった。

2.2023年5月から6月にかけて実施される次期常任理事選挙について庶務担当理事(松本)から説明があった。今後の選挙日程、選挙人及び被選挙人名簿の確認をおこなった。

3.日本獣医学会寄生虫分科会長(河津)より所属研究団体会⻑会議について以下の報告があった。
1)学術集会優秀発表賞の候補者推薦について
会議において、寄生虫分科会での審査方法(日本獣医学会優秀発表賞 寄生虫分科会表彰規程を参照)と審査の実施について、概要を説明した。①資格外(年齢制限による)のエントリーが認められた、②審査演題が多数かつ長時間に及び、審査が大変であった、③採点がばらついた、などが問題点として挙げられた。
2)2022-2023年度 所属研究団体 事業計画書 について、表彰関連事業の項目が削除された。
3)2022-2023年度 所属研究団体 収支予算 について、表彰関連事業の項目を削除し、本年度繰越金(見込み)項目を新設した。注意点として、収入の部については、予算申請は「繰越金を越える分」のみ可能であること、支出の部における謝金については、謝金支給規程を参照し記入する必要があることが説明された。
4)その他
・日本獣医学会 評議員の候補者を、寄生虫分科会から数名推薦したことが報告された。評議員は日本獣医学会理事選挙(7月開催予定)の選挙権を有するため、一定数の評議員を分科会から選出することの重要性が説明された。
・日本獣医学会と各分科会との連携が一層緊密になるよう、理事長である猪熊壽氏から協力のお願いがあった。

4.日本獣医学会理事(野中)よりJVMSについて以下の3点について報告があった。
1)二重投稿について:研究報告書および研究機関のレポジトリに登録された学位論文は事前掲載として扱わず、オリジナル論文として投稿できることが編集委員会で決定された。
2)JVMS編集委員会規程の改定について: JVMS編集委員長は編集担当理事が務めることとし、担当理事交替時に編集委員も交替することが決定された。また、編集委員の任期(寄生虫学担当分野は2名)も編集委員長と同一(ただし、再任は妨げない。任期中に担当した論文審査は任期終了後も継続して担当する)とすることが説明された。
3)獣医学会賞・越智賞受賞者へのJ V M S総説執筆依頼について: 編集委員長から各賞受賞者にJVMS 誌への寄稿に協力してもらう(投稿料は無料)ことが理事会において確認された。

5.日本獣医学会学術集会企画委員(浅川・吉田)より第166 回日本獣医学会学術集会の寄生虫分科会 開催企画(2023年9月5~8日)について報告があった。シンポジウム「寄生虫学教育・診断へのデジタル技術活用(仮題)」はオンラインのライブ配信、若手ゼミナールと一般演題についてはオンデマンド形式により開催予定であることが報告された。

6.学会誌編集関係について編集担当理事(佐藤(雪):代理 松本)より獣医寄生虫学会誌第21巻第1・2号が4月に発刊予定であることが報告された。

7.教育委員会担当理事(横山・佐藤(宏):代理 松本)より日本獣医学会疾患名用語集の第7次改訂作業の終了と公開について報告があった。また、第8次改訂作業については第166回日本獣医学会学術集会の開催後になることが説明された。

協議事項:
1. 事業報告および決算報告について(松本)
1)2022-23年度の日本獣医寄生虫学会の事業報告および決算報告について経過説明があった。
2)2022-23年度日本獣医学会・寄生虫分科会の事業報告および決算報告について経過説明があった。

2. 事業計画および予算について(松本)
1)2023-24年度日本獣医寄生虫学会の事業計画および予算について経過説明があった。
2) 2023-24年度 日本獣医学会・寄生虫分科会の事業計画および予算について経過説明があった。予算書に「所属研究団体費」が計上されなかったことついて野中理事よりコメントがあり、教育用寄生虫標本の共有などの事業を分科会として計画し、親会への予算申請を積極的に行うことが提案された。

審議事項:
1. 第166回日本獣医学会学術集会 分科会シンポジウム開催(案)について(浅川・吉田)
令和5年9月5日開催予定の分科会シンポジウム企画「寄生虫学教育・診断へのデジタル技術活用(仮題)」の概要について説明があった。招待講演者2名については、現在検討中であることが説明された。講演候補者がいる場合、学術集会企画委員まで推薦をするようお願いがあった。以上について、異議なく承認された。

2. 第14回日本獣医寄生虫学奨励賞受賞者について(浅川・吉田)
応募は3名で理事10名(日本獣医寄生虫学奨励賞内規の項目4)により審査が実施されたことが報告された。なお、以下の申し合わせ事項により、候補者の2名については、共同研究者や指導教員となっている理事を審査から除外した。
「本学会理事が応募者のいずれかに対して共同研究や指導教員、その他公平な審査に支障をきたす関係にあると認められる場合、当該理事を選考委員に含めるが、これらの関係にある応募者の審査からは除外する。」(2021-22年度 第2回日本獣医寄生虫学会理事会)
審査結果について審議し、選考基準である4点以上(5点満点中)の2名を受賞者として決定した。

その他:
1.2023‐2024年度 第1回理事会、評議員・総会の開催日程について庶務担当理事(松本)より連絡があった。第166回日本獣医学会学術集会(2023年9月5~8日)にあわせて、オンラインで実施する予定であることが確認された。

2.次期会計監事の選出(予定)について庶務担当理事(松本)より連絡があった。現会計監事である麻田正仁氏(帯広畜産大学)と入江隆夫氏(宮崎大学)の2名の任期が今年の9月の総会で満了となるため、次期会計監事を選出する必要があることが説明された。

3.教育用寄生虫標本の共有について
日本寄生虫学会では標本材料(虫卵・培養虫体等)の共有事業を実施しており、必要な標本を学会側が提示し、提供できる研究機関が学会に報告する仕組みになっている。また、提供機関における標本作成に関わる実費は学会が支出している。獣医寄生虫学会でも同様の取り組みを進めていく必要があることが提言された。1)日本獣医学会で教育用寄生虫標本についてアンケート調査を実施、2)日本獣医学会所属研究団体予算から必要となる経費の支出を検討 の2点を次期理事会への申し送り事項とした。

4.日本獣医寄生虫学会事務局の外部委託について
事務局の負担を考慮し、事務局代行・委託についての検討が行われた。会員の賛同を得る必要、委託業者の選定など検討すべき事項があるため、次期理事会への申し送り事項とした。
(文責:松本 淳)